自然ゆたかな熊本県阿蘇郡南小国町の静かな山あいに、

和菓子工房「深百菓〈みもか〉」はあります。

これまで20年以上にわたり、おじいちゃんおばあちゃんの二人だけで

大切につくり続けてきた味を、守ってゆきたい ―。

その想いがふつふつと芽生え、孫のわたしも和菓子づくりに加わることになりました。

深百菓のお餅やお饅頭は、見た目はちょっと地味です。

着色料や保存料など余計なものを加えたくないから、

よもぎ餅は、よもぎ本来の色。

口に運ぶとやさしい香りや、素材のおいしさが広がります。

できるだけシンプルに、だけど手間を惜しまずていねいに。

これが、深百菓のこだわりです。

食べものがあふれ、食べたいと思ったものが、簡単に手に入る時代だからこそ。

素朴だけどあったかい、

毎日食べても食べ飽きない、祖父母の和菓子の味を

守ってゆかねばと思うのです。

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米

水と空気がきれいな阿蘇の田んぼで祖父と父が育てているお米です。種まきから稲刈りまですべて自分たちで行っています。

小豆

こだわりのこし餡には、厳選された北海道産のあずきを使用。

あずきをゆでこして、毎日手で練り上げています。甘さ控えめで人気です。

きなこ

自分たちで炒った大豆を地元の製粉所で挽いてもらっています。挽きたての香りはとてもいい香りです。